喜怒哀楽の激しい日だった

11時半過ぎ。
事務所の後輩達の稽古を見に都内へ出かけようと家を出る。
歩いて駅へ向かう途中、丁字路に差し掛かる。

僕の進行方向から見ると、丁の字を右に半回転した、左側の脇道に繋がる丁字路なんだけど…ここを真っ直ぐ行って駅へ向かおうとしたら…後ろから若い男性の運転する自転車がスーッと、僕の右側を追い抜いたかと思うと…

僕の目の前をサッと横切って左の道に入って行った…！

もぉぉぉぉ!!!!!!!!!

前にも書いたけど（これは書いた事を覚えていた！）！
自転車や原付、バイクで右左折する際に、前を歩いている人を追い抜いた後にその前を曲がって行く人達って何なんだッッッ!!!!!!!!!!!!?

後ろを通れよ！後ろをぉぉぉ!!!!!!!!

前方の通行人が急に駆けたりするかもしれないし、何よりも目の前を乗り物に横切られると物凄くビックリするからさぁぁぁぁ!!!!!!!!! 通行人の後ろに、自分の乗り物が通れるだけのスペースが出来たのを確認してから後ろを行けよぉぉぉ!!!!!!!!!!

そんな感じでプリプリプンプンしながら電車に乗ったら…

車掌さんが女性だった！

語尾がちょっぴり上がる独特な喋り方で、到着時間などを知らせる車掌さんの声に…さっきまでのプリプリプンプン気分が完全に吹っ飛んで何だかほっこりした気分になり、にんまりと笑顔になってしまった！
電車が竹やぶに入った一瞬、反対側のガラス窓に映った自分の笑顔を見たら、ウォーズマンスマイルそっくりだったので軽く引く。

都内某所にある、稽古場が入ったマンションに到着。
階段を上って行こうとしたら、1階の部屋の室外機上に…

一匹の猫が香箱座りをしてくつろいでいるのを発見ッ！

この猫、キジトラなんだけど全体的にグレーがかったような不思議な毛並みをしていて、僕が思わず「わ！可愛いね～！」と声をかけたら…

一瞬ビクっとした後に物凄く警戒されちゃって…

「あれ？人間苦手な猫だったのかな？」と思いながら稽古場へ行く。

一通り稽古をした後の休憩時間中、後輩の女の子に「さっき1階に猫がいた」と言ってみたら…

「あ～！〇〇君ですね！凄く人懐っこくて可愛いですよねぇぇぇ!!!!!!!」

という答えが…
…そ、そうなんだ。ひ、人懐っこい猫なんだ…
きっと僕の猫好きレベルは、他の人のそれとは次元が違う事を、野生の勘で「危険！」と感じたのかなぁぁぁ…？
そういえば賢そうな顔してたもんなぁぁぁ…

その帰り、稽古場のある駅から新宿まで歩いて行ったけど…その間ずーっと「ドラゴンボールがあったら『世界中の猫に好かれたい！』って神龍にお願いしたい！」と思わずにはいられなかった…
そしてこんな気持ちを、女性車掌さんの声に癒してもらいたかったけど…西武新宿線、乗り換えての池袋線と、どっちの車掌さんも男性だった…