訛りは文化である!!!

仕事帰りに乗った電車内で、僕の斜め後ろに立った二人の男性。見た感じは大学生なんだけど、その二人ともが北関東訛りで話していた。どうやら横浜出身の人と話をしている時に「『それで』の言い方が訛っている」と指摘されたんだけど、どこが訛っているのか全く分からなかったらしい。僕もちょっと注意して聞いていたんだけど…うーん、やっぱり訛ってるねぇ。「それで」の「それ」まで平板で「で」で上がっちゃうから訛って聞こえるんだけど…以前、専門学校の先生から、訛りを直すのが一番難しいのは北関東弁って聞いたことがある。その二人も会話の中で言っていたけど、東北、関西、沖縄のように、いわゆる「標準語」（←僕はこの呼び方があまり好きではない）と全く違う言葉や発音をするのと違って、イントネーションや単語が江戸とそんなに違わない分、訛っている事に気付きづらいかららしいんだけど、はっきり言って方言を持っている事は、僕から言わせてもらえば羨ましい以外のなにものでもない。最近は「〜弁が出来る人」なんて仕事があったりするから、役者にとって訛りは大きな武器になる！
僕は父方の祖父が群馬、祖母が千葉なんだけど、二人とも殆んど方言を使わないし、父も母も育ったのが埼玉だから、訛りを持っていない。そして僕は埼玉の南西育ち。もっとも僕の近所で、生まれついての「土地の人」達は、結構訛っていたけど、イントネーションは標準語と呼ばれているものと殆んど一緒だったからなぁ〜。
「訛っているのが恥ずかしい」とか、「訛りを格好悪いもの」といったふうに考える人が最近減っている（と、僕が感じているだけかもしれないけど）のは、非常に良い傾向だと思う。女子高生の間でも方言がブームになっているって聞いたし。これから「〜弁講座」なんてビジネスが増えたりして…はっ!!?ビッグビジネスの予感…!!!