映画の話から記憶の扉が開いた

ジュラシックワールドを観た後、１を観た高校3年の時の事を思い出した。

高3の春頃には、僕はもう声の仕事に進む事に決めていたんだけど、両親、特に父は、僕たち兄弟の誰も大学に行かなかったせいか、僕の大学進学に妙にこだわっていて。
「じゃ、一応受験はするけど、ダメだったら父も諦めるだろう」と、受験勉強を始めたんだけど…中学までは得意だった英語が、高校に入った途端…大の苦手になっていて…

受験する予定だった大学の演劇科は、国語と英語が受験科目だったので、弱点を克服するために（というか、これだけ頑張ってもダメだったら、それこそ父も諦めがつくだろうと思って）週に3日、新所沢にあった予備校へ英語を勉強しに通っていた。

開始時間ギリギリまで駅ビルの西友のゲーセンで「スーパーストⅡ」や「マッスルボマー」を遊んでから、線路沿いのビルにあった予備校へ向かう。
この予備校は少数制で、1クラスに生徒5人が、1人の先生から教わっていたんだけど…
…僕らのクラスの担当教師が…当時、「学園祭クイーン」の名をほしいままにしていた…

千堂あきほさん似で！

…しかも…

現役女子大生で！

…更に…

胸が大きくて!!!!!!!!!!

しかもこの先生…何だか毎回、胸を強調するような服を着て来たもんだから！まー！英語の勉強なんて身が入りませんよ!!!!!!!!!
そりゃ、耳では英語の授業を受けていたけど！

頭の中じゃ保健体育の自習をしてましたよ!!!!!!!!

えぇえぇ！そりゃ落ちますわなッ！
大学はどっちも落ちましたけれども！ 後悔は１つも無いッ！

…で、ある日。
所沢の西武デパートの映画館で「ジュラシックパーク」をやっているのを知った僕は、学校の午後の授業が丸々自習になったのを幸いに所沢へ向かい、映画を観てから予備校へ行ったんだけど…どういうわけかその日の予備校は…

僕以外の生徒が全員休みという!!!!!!!!!

つまり、千堂あきほ先生と僕の二人きりでの授業でッッッ!!!!!!!!!!
「ここに来る前にジュラシックパークを観て来ました」と先生に話したら、「わー！私も観た!!!!! Tレックス恐いよねぇぇぇ!!!!!!!!」と先生から話しかけられたんだけど…いかんせん、僕は「女子と話す」という事から、地球とイスカンダルくらい離れた生活を送っていたもんだから…

妙にあたふたしちゃって…

僕の挙動不審っぷりから、すぐに話は終わって授業になったんだけど…

１つの映画から色んな事を思い出すもんだな～と感じた。