イビルジョーよりも凶悪

晴れてはいるけど気温は低い中、ラジオを聴きながら散歩に出かけた。

市内の住宅地をブラブラしていたら、太陽がさんさんと照っている陽だまり付近に、お年寄りが外出する際に使うショッピングカートが置いてあった…
「ん？こんな所に、誰かカートを置いて行っちゃったのかな？」と周りを見回すと…そのすぐ近くに持ち主と思われるお婆さんがいたんだけど…そのお婆さんが…

凶悪生物に襲われていた!!!!!!

その生物、全体的に白い毛に覆われていて、所々に黒いブチがあり、しゃがんだお婆さんに頭を撫でられながら「ニャー」と鳴いていたんだけど（きっと『頭を撫でろ』という怪光線をお婆さんに当てて操っていたに違いない！）…その間ずっとゴロゴロ言いながら…

お婆さんの足元に体を擦り付けるという凶悪っぷりッ!!!!!!!

しかもよく見たら…この凶悪生物、お婆さんの片足の上に両手を乗せているじゃないか!!!!!

ひぃぃぃ!!!!!!!!!!

足を押さえつけてお婆さんを動けなくした上で、「ニャー（もっと撫でろ）」と催促するとはッ…！

何という凶悪さ!!!!!!!!!!

この場にいては危険と感じ、お婆さんの無事を祈りつつその場を去った…


それからまたしばらく行き商店街に入ると…再びただならぬ気配を感じた！

「この気配はどこから？」と思ったら……さっきとは毛色が違うものの、同じ種族の凶悪生物が…前方、南向きのお店の入口ドア前にしゃがみこんで日向ぼっこと洒落込んでいたッッッ!!!!!!!

しかも2匹でッ!!!!!!!!

…さては！
お店の入口であるドアのまん前に陣取る事で、お客さんが中へ入れないようにし…

人間の経済活動を邪魔しようって腹だなッ!?

ひ、ひぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!

何という凶悪っぷり!!!!!!!! そして何という賢さ!!!!!!!!!!!
そんな様子を見ていた僕に気付いた2匹の凶悪生物が… 「何だテメェ？何見てんだコラァ？」 と睨みつけながら「ニャー！」と凄んで来た!!!!!!!!!! そしてお店の中からも「…あの人、さっきから何を見てるんだろう？」と見ていた事に気付く!!!!!!!!!!!!!
お巡りさんを呼ばれる前に退散した…


その後、更に街中を歩いていたら、飼い主のおじさんと楽しそうに散歩をしていたムクイヌが、僕とすれ違う瞬間「ワンワンワン！」と怒ったような形相で飛び掛ろうとして来た…
…あれかな？「ただの猫を『凶悪生物』とか言って遊んでんじゃねぇ！」って怒ったのかな？