12日の話

事務所のホームページから聴けるボイスドラマ関連で新宿へ向かう。
途中、練馬から大江戸線に乗り換えようと西武線から大江戸線の改札へ移動中、僕のちょっと前を背の低いお婆さんがゆっくり歩いていたんだけど…大江戸線の改札前の短い階段を、髪も肌も薄茶色いお姉さんが 歩きスマホをしながら こっちに向かって来るのが見えた。
…で、このお婆さんとお姉さんの進行方向とスピードを考えると…「このままだとぶつかるんじゃないか？」って、僕が心配し始めた矢先、 やっぱり軽くぶつかっちゃった…

幸い2人とも歩くスピードがゆっくりだったのと、お姉さんがぶつかる瞬間にお婆さんの存在に気付いて一瞬ブレーキをかけたお陰で大事にはならなかったんだけど、今度はお婆さんが避けようとする方へお姉さんも避けようとするっていうやり取りが始まって。

僕がその横を通り過ぎようとした時に、やっと2人が違う方向へ避けたんだけど…その瞬間…お姉さんが「…チッ」っと舌打ちしたのを…

僕は聞き逃さなかったぞッ!!!!!!

そもそも！お姉さんが歩きスマホをしないでちゃんと前を見ていれば、ぶつかる事なんか無かったんじゃないのかなッッッ!!!!!!?

もーーう！
今日も歩きながらはもちろん、自転車に乗りながら（それも結構なスピードを出して）スマホを操作してた人と何回かすれ違ったけど！彼らは何？ 三只眼 （さんじやん）か何か!!!!?
三只眼じゃないなら 天津飯!!!!!? もしくは 写楽保介!!!!!?
 おでこにある第三の目で前を見てるの!!!!!? 僕も「糸目」って所だけは八雲と一緒だけど！
それか、スマホのカメラで前方を映しながら、画面越しに安全を確認してるの!!!!!!!?
まー！全く周りを見ずに歩くなんて、ニュータイプより勘が鋭くないと出来ない芸当だよな～!!!!!!!!

いっつも思うんだけど…歩いたり自転車に乗っている時は、スマホを操作出来なくなる装置の開発って無理なんだろうか？
利用者のモラルに訴えるのは…限界があると思うんだけど…（本音を言えば歩きスマホをすると、人体に影響が無い程度の威力で機械が軽く爆発する機能をつけて欲しいんだけど！）
もちろん、お婆さんに舌打ちしたお姉さんには

「他人から月イチで『鼻毛が出てるよ』と指摘されろ！」

ってゆるい呪いをかけておきましたよッ！

打ち合わせが終わった後、一人で新宿をぶらつき夕方6時過ぎに西武新宿駅に到着。
丁度、川越行きの急行が行っちゃったところで、今度来るのは急行の拝島行き。

拝島行きだと、途中の小平で所沢行きに乗り換えなきゃいけないので「寝ちゃダメだ！」と思っていたってのに…はい。席に座った瞬間、寝ちゃいまして…

「ハッ！」と目を覚ますと、電車が丁度どこかの駅に停車した所だった。
「え？どこだ!!?」と後ろを振り向くと…向かいのホームに電車が停まっているのが目に入った！

「マズイ！小平だ!!!」

と慌てて飛び降りたら…そこは小平の二つ前の田無で…しかも所沢行きかと思った電車は登り電車で…
「あ！しまった間違えた！道理でみんな降りなかった訳だ！」と思った所へ発車の音楽が流れ始めたんだけど、飛び降りたのと同じドアに乗るのは何～～～か気まずい感じがしたので、同じ車両の一つ先頭車両寄りのドアに飛び乗ったんだけど…それからまー！

周りの視線が気になって気になって!!!!!!

「あの人…きっと小平と間違えたのよ…！」とか「やっぱり糸目だから普通の人より視界が狭いのかな？あははは」って思っているに違いない！っていう…僕の”いつもの奴”が炸裂しまして…

気になりだしたら額から汗がジワジワ出て来たので、それを拭くためハンカチを出そうとポケットに手を入れたら…無い!!!!!!
「あれ？ハンカチが無い!!!!!!! え？どこかに落としちゃったのか!!!!?」と更に慌てたら

しっかりと右手に持っていてビックリ！

…その恥ずかしさで更に汗が…お陰で小平に着いた頃にはすっかり、アニメ「妖怪人間ベム」 のオープニングに出て来るゲル状の生命体ソックリな姿になっていましたとさ。

早く真人間になりたい!!!!!!!