コンビニにて

いつもの徘徊の途中、ある雑誌を買って行こうとコンビニに立ち寄った。
僕が店に入るとレジに立っていた５０代くらいのおばさん店員が、こっちを見てニッコリ笑いながら「いらっしゃいませー！」と大きな声で迎えてくれた。
「ほお～、ここは随分と元気良く客を迎えてくれるんだな～！」と思いながら雑誌コーナーへ。

ざーっと端から端まで棚を見回したけど…目当ての雑誌が見当たらない…
「あれれ？ここは扱ってないのかな～？」と、もう一度改めて見回したけど…やっぱりない…
仕方が無いから何も買わずに店を出ようと思ったんだけど…

「…待てよ。このまま何も買わずに出て行ったら…さっき凄くニコやかに迎えてくれた店員さんに悪いんじゃないか？」

っていう、いつもの病が始まって！
えぇえぇ！いつもの厄介な奴ですよッ！こんな時、平気な顔で何も買わずに店を出られる強心臓が欲しいですよッ！そんな強心臓があったら今頃は世界的大会社の大社長ですよッ！六本木ヒルズ住まいですよッ！トレンディーですよッ！ハイ！最後のはちょっと「トレンディー」って言ってみたかっただけですよッ！

「…どうしよう。何も買わずに出たら…さっきまでニコやかだった店員さんに『チッ！冷やかしかよ…一昨日きやがれ！おい！塩撒いときな！』って言われるんじゃないか？…」

という妄想にさいなまれ、とりあえず１００円のお茶でも買って行こうかな…と思ったんだけど！

「…否！ここで何か買って帰ったら、これまでと何も変わらない！今日、僕はここで強心臓を手に入れるんだ！」
と、人間にもかかわらず悪魔騎士サンシャインに戦いを挑んだジェロニモばりの勇気を持って、心の中で

「ウ～ララララ！」

と雄叫びながら、ともすれば震えてしまいそうな足を奮い立たせつつ、何も買わずに店を出てやりましたよッ！
そしたらさッ！件の店員さんッ！

「ありがとうございました～！またお越しくださいませ～！」

って…すっげーニコやかに言ってくれて…
…あ、何だろう？この胸を責める罪悪感は…

結果。
「超人の玉も強心臓も手に入りませんでしたが、とっても感じの良いコンビニが見つかりました。」


ボトムズ全部観終わった！
いや～！ああいう話だったのね！最後の壮大さにクラクラ来たわ～！
やっぱり３０年経っても評価される作品は、子供の頃「カッコいいなー」だけで済まさずに、大人になってからまた観るもんだ！
この調子で今度は「バイファム」も観てみるかな～。
実は僕、バイファムって主題歌が滅茶苦茶カッコいいのは知ってるけど…話は観た事無くて…


録画していた「怒り新党」。新３大スルヤ・ボナリーの異端なスケーティングを観た。
「…今度こそ！」と信じて必死に努力しても認められないボナリー選手の苦悩に…僕も涙した！
最後の世界大会で、減点対象の禁じ手「サマーソルト」を、自分らしさの象徴として敢えてやって見せた根性！カッコいいな～！
今ではプロスケーターになり、ショーで「初期ストⅡのガイルばりの『溜め無しサマーソルト』」を披露しているそうだけど、ホント！周りからどう言われようが自分を貫き通した人に憧れるわ～！