僕対自販機戦

まー、外を歩いていて感じるのは空気の乾燥！マスクを外してしばらく歩いただけでも鼻の中がすぐ乾燥しちゃう！
体に摂取した水分が、ちゃんと湿り気のいる所にだけピンポイントに供給されれば何の問題もないんだけど…何でなのかな～？ ほぼ全てが膀胱に直行しちゃうのは～？ あと、「膀胱に直行」って何だか韻を踏んでてチェケラッチョな感じ。

そんな訳で外を徘徊している時に頻繁にトイレに行きたくなるのが嫌なもんだから、この時季は出かける前にはあまり水分を摂らないようにしているんだけど…今日は何だか無性に喉が乾いて仕方がなくなった。
体の水分が不足すると免疫力が低下するって、先日の「ためしてガッテン！」でもやっていたし、それを観て僕もテーブルを「ガッテンガッテン！」したしで、何か飲み物を買う事にした。

このコースだともう少し行った所に全商品100円の自販機があるので、「どうせ買うなら10円でも安い方がいい！」という、祖父譲りの守銭奴の血を発揮させながらテクテク歩く事数分。その自販機前に到着。
財布を出して小銭入れを覗くと、1円10円100円の硬貨が数枚ずつ入っていた。
「うん。500円玉が無い辺り、金欠ってツライねッ！」と心を寒くした後にその中から100円玉を一枚取り出して自販機へ投入。
ミネラルウォーターのボタンを「ポチッとな！」と押したんだけど…

あれ？反応が無いぞ？

「…おかしいな？売り切れなのか？」と思って、今押したボタンの隣にある同じミネラルウォーターのボタンを「ポチッとな！」と押してみたんだけど…

…あれ？また反応が無い？

…はっはぁ～ん。
これはアレだな。

押し方に気合が足りないんだな？

えぇえぇ。皆さんご存知かと思いますが、僕は一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の伝承者でして。こういう場合は指先に気を集中させて自販機の経絡秘孔にあたるボタンを突いてやればいいんですよ。
右手を下へ左手を上へ時計回りに円を描くように動かし、アナログ時計の６時のような形になった所で両腕を体の中央へ持って行き、 「はぁぁぁぁ～～！」 と息を吐きながら腕を前に突き出す。
よし、準備は完了。十分に指先に気が集まった。…いくぞ！

「あたぁッ!!!!!!」

………

あれ？やっぱり反応が無いぞ？

「…え？なんで？イメージ的には魔貫光殺砲が撃てるくらいの、ラディッツ程度なら悟空ごと貫けるくらいの気を溜めたはずなのに…」と思ってふと、金額をいくら入れたか表示される電光掲示板に目をやったら、そこには…

10円って表示されてた…

…うわぁ。

自分じゃ完全に100円玉を入れてたつもりだったのに…10円だったのね…自販機にしてみりゃ「だからぁ…金が足りねぇんだよ！」って感じだったのね…
改めて100円玉を入れて普通にボタンを押したら、即ミネラルウォーターが出て来ると同時に「チャリン」とお釣りの10円玉が落ちて来ましたよ…

…でも良かった！

きっとアレでしょッッッ!!!!!!!?
ちゃんと100円玉を入れた状態で北斗神拳を使っていたら、自販機が「あべしあべしあべし」って言いながら上半身が膨らんだりしぼんだりして、最後は ボンッ！ ってなっちゃったんでしょッ!!!!!!!!!!!?
そして自販機の残骸からミネラルウォーターと一緒に「あべし」って文字が出現してッ！僕はこれまでに「あべし」を6個取ってるから、その7個目を取った瞬間にフルパワーアップして服が破れて上半身裸になっちゃってッ！
この寒空の下、風邪をひくわお縄になるわで大変だったんでしょッッッ!!!!!!!!!!?
もっとも、ここまでファミコン版「北斗の拳」ネタに強引に持って行った駄文を読まされた皆さんの方がもっと大変だったとは思いますけれどッッッ!!!!!!!!!!!!! あと、「自販機の上半身」って何ッ!!!!!!?

…う～ん。
実は先日、都内をウロウロしていた時に道に迷って…ちょうどそこに交番があったから中のお巡りさんに道を尋ねると、「この道を真っ直ぐ行くと大通りに出るので、そこを左に行った方です」って教えてもらったんだけど…10メートルくらい歩いた所で…

あれ？この先を右だっけ？左だっけ？

って忘れちゃって…
交番に戻って聞き直すのも恥ずかしいから…大通りに出た所で地図を見直し、勘で左に行って結果大正解だったんだけど…
あ～… ポンコツ化が止まらない…