出来るな！

仕事で電車に乗った。
乗ってすぐに進行方向右側の座席の右端から二つ目の席が空いたのでそこに座った。
またしばらく行ったら、僕の前に二人組のサラリーマン風な男性たちが立って、あれやこれや話をし始めた。
そうしたら次の駅で僕の右隣、つまり右端の席が空き、僕の左隣に座っていたメガネの兄ちゃん（30代前半くらいかな？）の左隣の席も空いた。
…そうすると、僕が右隣に移って、メガネの兄ちゃんも一つ右隣に動けばそこに二つ席が空くので、前に立っている二人の男性も座れて皆が幸せになれるじゃないか！
皆が幸せ！それこそ僕の至上の喜びですよ！
 
そんな訳でスッと僕が一つ右隣に移り、おでこからニュータイプが出す電気みたいな光を発しながら、「さあ、一つ右にずれなさい！」って念をメガネの兄ちゃんに、マ・クベの操るギャンのボディを左右からビームサーベルで切り裂こうとしているアムロに向かって「もうお止めなさい！終わったのよ！」って念を飛ばした時のララァばりに送ってみたんだけどさ！
てっきりメガネの兄ちゃんが「え!? 何!!!?…誰だ…誰かが僕を見ている…」って反応するかと思ったんだけど！

ポッカ～～ン！としてましたよッ！

オールドタイプだオールドタイプ！もうジーンレベルのオールドタイプですよ！
結局男性たちはお互いに遠慮して座らないでさ！その様子を見ながら「あ～もう！何だかなぁぁ～～!!!!」って思っていたら、二駅先でメガネの兄ちゃんが降りて行って、僕の右側の席が３つ空いた！
いよいよ座るか!!?と思っていたけど、この男性たちが一向に座る気配がない！
…そうしたらその駅から老夫婦が乗って来て！その二人の為に座らなかったんですよ!!!!!!

あんたらとんでもないニュータイプだ！

きっとあの二人は出世するぜ！それに引き換えあのメガネの兄ちゃんはずーーっとポカンとしてればいいのさッッッ!!!!!
そしてこの一連のやり取りをいちいちガンダムに変換してみていた僕はずっとモテないんだろうな！
…ぐっすん…