ものは取りよう

現在唯一観ているテレビドラマ、朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
僕が好きな街である広島県尾道市出身のヒロイン「あかり」が、大阪の祖母の元でお好み焼き屋さんを始めて奮闘するっていうNHK関西お得意の人情ドラマで、年を取って涙腺が緩くなったせいかな～～!!!!!? まー！毎日のようにボロボロ泣いてますよ！
　
冨司純子さん演じるあかりの祖母は下宿屋さんも営んでいて、今そこへ京野ことみさん演じるキャラがやって来た所なんだけど、「何でこの下宿を選んだのか？」って質問に「ここには階段を上り下りしたり引き戸を開け閉めしたりと、生活の音があるから。そんな音がないと寂しくて」ってな事を答えてまして。
　
な～るほど。物は取りようで、「伝わって来る生活音」を「人の営み」と捉えると！
確かにそうすれば上の階から聞こえて来る足音も、頻繁に鳴る引き戸の開閉音も、隣の部屋に住むこの建物の内装担当者が、時々仲間を集めては2時3時まで大騒ぎする事も、隣接する会社が朝の4時からドタバタ営業を開始し、しかも24時間頻繁に「ぷはぁぁぁぁ～～～!!!!!!!」という排気音を出したとしても、その全てを
　
「みんな、生きてるんだな」
　
って感じる事が出来るかもね！そうすれば引越しなんてしないで住むじゃないか！
　
だが断るッッ!!!!!!!!
　
はい！僕は肝っ玉もケツの穴も小さい野郎でございやすよ！でもね！限度ってものがありますよ！
ハッキリ言おう！前の部屋とこの”窟”を比べたら、音に関する環境は前の部屋の方が３倍マシでしたよ！解りやすく例えるなら、シャアザクからヅダに乗り換えちゃったみたいな感覚！
えぇえぇ！量産型ザクでも旧ザクでもなくヅダで例えちゃうと、開発した会社が違うからそもそものスペックが違うので３倍の表現が当てはまらなくなっちゃうし、相変わらずガンダム知識がないと何の事だかちっとも分からないのは重々承知の上ですとも！
　
今となっては懐かしいけど、二つ隣の部屋に住んでた酷過ぎるくらいにド音痴なシンガーソングライターさえいなければ、細い路地に面した部屋だったから音に関しては言う事なかったんですよ！確かにケータイの電波は入らないし、日当たり最悪だったけど！でも風呂場が一日中結露する事も無かったしッ！バイクという乗り物全般に対して「うるせー！」と敵意を持つ事も無かったろうさ！
　
正直この不景気の中、引越しのお金を捻出するのは非常にキツイけど、更新料払ってまでこんな所に残るのは本当にまっぴらゴメン！
僕が出た後この部屋を借りた人は、絶対初日にこう思うはず！
　
「ここじゃなかった～～…！」