うちの爺さんへの愚痴です…

来月９９になるうちの祖父。
ここ最近めっきり足腰が弱くなった以外、（銭勘定の方面では特に）頭も相変わらずしっかりしていて元気なんだけど、ま～！年も年なんで、若い頃は当時としては大きかった１６０センチちょっとの身長が自慢だったんだけど、最近は１５０センチを切るくらい、昔と比べて身長が２０センチは縮んじゃいまして。

そんな祖父が風呂から上がった際、廊下で僕とすれ違うと…

「拓央は随分背が伸びたな～！」

って必ず言って来て…
…いやいや。僕もうすぐ４０ですよ。未だに惑いに惑っているし、あと２年で惑わなくなる自信は１ヨクトもないけれど不惑を迎えようとしているオッサンですよ。

伸びるわけが無いッ！

身長なんて中２の秋で伸びるのが止まりましたよ！生まれた時の体重が４キロもあったから、「この子は大きくなるぞ」って思われていて、中２の夏まではクラスで背の順で並んだ時は後ろから５番目くらいと親の期待にも答えていたけど、僕より前にいた人達が段々自分より大きくなって行ってる気がして「まずい！このままじゃまずい！」って焦ってたけど自分じゃどうしようもなくて…中３のクラスで背の順になったら…前から数えた方が早い事に愕然とした…

１６７センチで止まったままですよッッッ!!!!!!!!

背が止まった当時は「か、神様の修行から帰って来た時の悟空と、同じ身長だからねッ！」って強がってたけど、ナメック星へ行ったり人造人間と戦う頃には悟空ももうちょっと大きくなってたしね！

…悲しい青春時代の話はこの辺にして。
うちの爺さんは、と・に・か・く！昔からプライドだけは異常に異ッッッ……ッッ常～～～に高くて、９９になろうとしている今もその気質は全く変わっていないせいか、自分の背が縮んだって事を絶対に認めなくてですね…
どんなに「僕が大きくなったんじゃなくて、お爺ちゃんが小さくなったんでしょ!!!!!!?」って言っても…プライドが高くて悪魔将軍の超人強度ばりに心が頑固な上に…

耳が物凄く遠いから…

何を言った所で「あー、俺が小さくなったんじゃねぇや。いや～！それにしても大きくなったな～！」って聞かないばかりか…

「１８０センチはあるだろ！」

って言って来る始末で…
…ま～、耳が遠いのも「俺の耳が遠いんじゃねー！お前らの声が小さいんだ！」って未だに言う人なんで…もう諦めて反論も何もしないようにしてるけど…

爺さんって言えば…
前に「うちの爺さんは金に細かい」って書いたと思うけど、僕が代わりに買い物に行った時に渡して来る小遣いが２７０円から７００円になり、最近は千円になったんだけど…
千円にアップしてからこっち、買い物に行く回数が 週に１回から１０日に１回 になった上に、１回の買い物で買う物の量が増えていて…

どうも「1回で買う物の量を増やして買い物の回数を減らせば、小遣いの千円を節約できる」って事に気付いたようで…

まー…うちの爺さんにとっては金勘定こそが、この年になっても頭がしっかりしていられる原動力になってるんだろうけど…
祖母が生きていた頃からずっと、食費・光熱費・新聞代その他、全部合わせて（２人分で）２万７千円しか母に渡さなかったくらいに近所でも有名な吝嗇家ではあるんだけど…
ちょっと前に「爺さん。そんなに金を貯めてどうするの？」って聞いてみたら

「老後のためだッ！」

って半ギレしながら言い返して来た時は…

老後は今だろッ！

って思うと同時に、「コイツは本物だ！」って感じましたとさ。